岡山県エッセイストクラブ
Okayama-ken Essayist Club
since 2002
活動案内
合評会
エッセイを書く私たちにとって合評会は大切な役割を果たしています。
1年に4回(6月、8月、10月、1月)岡山市内奉還町りぶらにて開催されます。
毎回4~5人の会員が自分のエッセイを発表し、会場の参加者(会員)が感想、質問、意見、助言などを述べ、自由、活発な意見のやりとりのなかで、作品の向上に努めています。道場のように稽古をつけてもらい、同時に自分の研鑽の成果を披露する場でもあります。
創立時から始まり10月には第70回目を迎えます。
第50回、第51回は記念合評会として開催され、第50回には特別顧問である小川洋子氏
からメッセージが寄せられました。
話合い風景
話合い風景 発表者 平成29.1.15
文章作法と合評会だより
3年前の第57回から文章作法を復活し、文章を書く時の楽しさ、苦しさ、どのようにしたら思うような
文章を書けるようになるか、などの体験談を文章作法として発表する機会も設けています。
また、平成24年、第47回からは出席しなかった会員にも会の様子を知らせ、出席者には、どのような
意見や感想が出たかを思い起こさせ、自作の参考にできるように合評会だよりを発行しています。
作品集 『位置』
1年に1回、会員の作品集『位置』を発行しています。会員なら誰でも寄稿できます。
最近は70人くらいの作品集となって、年ごとに充実しています。
・クラブ創立2年目の平成15年4月に創刊し、以後毎年4月に刊行。平成30年には第16号を
発行しました。
書名の『位置』は、創刊号の巻頭にあるように「エッセイが会員それぞれの『自画像である
とすれば、作品はその生き方を確かめる、その人生の『位置』を検証するものでありましょう」
によります。
・作品集『位置』の発刊に伴い、出版記念の学習および祝賀会を毎年5月に開催しています。
・第10号は10周年記念号にあたり、小川洋子さん(当会特別顧問)のエッセイ「ジャワマメジカと
私」が掲載されています。
エッセイ集『輪舞』発行
毎日新聞リレーエッセイに、平成14年5月から19年6月までに掲載された9課題、227編の中から
109作品を収録。当エッセイストクラブ5周年記念行事として刊行されました。
輪舞
クラブニュース
当クラブの会報「クラブニュース」は年4回、4月、7月、10月、1月に発行しています。
広報誌として、その年の活動方針、年間計画、各種行事の案内、レポート、会員の消息を
知らせています。会員によるエッセイも毎号2~3篇掲載しています。
平成14年5月に創刊、平成24年4月に10周年記念の第40号が発行されました。
創刊号 第40号
新聞掲載
エッセイストクラブ設立当初より会員の作品を定期的に新聞に掲載してきました。
【毎日新聞リレーエッセイ】と【山陽新聞夕刊エッセー】
エッセイストクラブの会員にとって、作品が新聞に掲載されることはとてもうれしいことであり、
大きな励みにもなります。紙上でも好評で、これを読んで入会された方もあります。
さようなら「毎日新聞リレーエッセイ」
残念ながら、毎日新聞への掲載は、今年の3月で終了となりました。昨年度毎日新聞リレー
エッセイとして紙上に掲載された作品の中から、年間大賞を受賞した作品と優秀賞受賞作品を記します。作品の一部は、このホームページのエッセイのページからご覧になれます。
毎日新聞2018年2月19日付
さようなら「毎日リレーエッセイ」 柳生尚志(名誉会長)
さようならリレーエッセイ
黒子に徹したデスク16年
毎週土曜日、毎日新聞岡山版に岡山県エッセイストクラブのタイトルで掲載されてきた「リレーエッセイ」が2018年3月限りで姿を消すことになった。多くの会員の励みの場だっただけに残念の極みだが、反面、16年間の長きに渡っての長期連載は異例でもあり、感謝の気持ちもいっぱいである。
リレーエッセイは2002年(平成14)5月からスタートした。当会の発足がその年の3月だから、結成以来といってもよいだろう。
当時の支局長は高田茂弘さん。「支局長のサークル訪問」という企画を立てられ、エッセイストクラブの発足を取材されたのである。そして読者参加というプランで「リレーエッセイ」を提案された。
その時の条件としてエッセイストクラブのエッセイと名乗る以上、レベルの高い作品を毎週保証すること。そのため新聞記者出身で当時会長の私がデスクを務め、内容の出来はもちろん、特定の政治・宗教に偏らない、用字用語や差別・不快用語などのチェックを含めて「完全原稿」での出稿が求められた。
テーマ(課題)を決めてリレーする。応募できるのは1課題に1回など、大まかなルールでスタート、最初のテーマを「我が街」としたところ、観光案内のような原稿が殺到して困惑した。高田支局長は「年間賞」(大賞1、優秀賞3)も制定してさらに応援してくれたのである。
会員も次第にテーマをこなす術になれ、今日まで1回も途切れることなく、一定のレベルの作品を発表してきた。「リレーエッセイ」を目標に文章を磨き、腕を上げた会員は多い。また途中から会員の画家による挿し絵も加わり、見栄えも向上した。
デスク役の私は新聞社の鬼デスクとは違って黒子に徹し、執筆者の原文をできるだけ尊重しながらも手を入れ、人によっては何度も推敲を求め、時には書き直し、残念ながら「没」もあった。同好の士の文芸誌と違い、マスコミといわれる新聞エッセイは「意味不明」な冗長な文章はアウトである。そのため、反発や反感、誤解もあったと思うが、デスク作業は「忖度」や「情実」は介入できないのであった。だが作者との「推敲往来」のなかで共につくるという喜びを共有することができたのはデスク役だけが知る喜びである。
活字文化を守るという使命を共有した高田さん以後の歴代の支局長、黒川昭良さん、小笠原敦子さん、松倉展人さん、斉藤貞三郎さん、八重樫祐一さん、前田幹夫さんには格別のお世話になった。
(本文はクラブニュース4月1日号に掲載されたものです)
山陽夕刊エッセー
平成18年8月から山陽新聞「エッセーの泉」として掲載が始まり、その後夕刊の隔週木曜日に
「夕刊エッセー」として続行しています。
本ウェブ上では、最新の今年9月第1週、第3週木曜日に掲載された作品を、エッセイのコーナーにアップしています。引き続き、新作品を順次紹介してまいりますので、ご期待ください。
(写真提供 鈴木 裕)
ふるさと再発見
文章の力で地域に貢献しようという趣旨で、OECでは平成21年から「エッセイでふるさと再発見」
の活動を実施してしています。県内各地を訪れ地域の良さを掘り起こし、地域の振興や文化の発展に貢献しようとするものです。地域の人情や風景に触れてエッセイを書き、小冊子にまとめています。
第1回は平成21年9月に笠岡地区を訪問。地元会員及び笠岡市職員の案内で笠岡を廻り、会員によるエッセイは市の好意で小冊子にまとめられました。
第2回は「井原線に乗ろう!」と続き、第3回目からはおかやま県民文化祭の一環として催され、第10回目を迎えます。今年からは、県文化連盟の指導によりジュニアの参加と育成を促進する文化事業の一環として、従来とは異なる展開を見せています。
- 第9回「心のふるさと吉備路を訪ねて」のミニ・アルバム ー
朗読会
毎年1回、新聞に掲載されたエッセイを作者が朗読する朗読会を開いています。(会員以外の方も視聴できます)
これまでは、毎日新聞リレーエッセイ(毎週土曜日掲載)に掲載された1年間の作品の中から選ばれた年間大賞と優秀賞3篇の表彰式も行われました。
毎日リレーエッセイの掲載が今年3月で終了したため今年度の朗読会は従来とは異なる形で催される予定で準備中です。
(写真提供 藤井孝子・久谷由加)
その他 コラボレーション行事
【チャーチル会とのコラボレーション展覧会】
「ふるさと賛美・新岡山百景」と題して、絵画グルメープのチャーチル会岡山と共同で、
県内の隠れた名所を約100か所選び、絵画とエッセイによるコラボレーション展を開催し
ました。
・第1回は平成22年に実施し、展覧会を11月に開催しました。会場の岡山天神山文化プラザ
では1500人を超える観客が来場。その後県内各地での移動展覧会を数か所で行いました。
・第2回目は24年5月から9月までの作品作成に続いて、11月に同じ会場で開催しました。
「ふるさと賛美・岡山文化百景」と題して絵とエッセイの本も作成、発行されました(25年
4月)。
第1回「ふるさと賛美・新岡山百景」(2010.10.12~17)
於:天神山文化プラザ
出品作品/絵画とエッセイ 100点
出品者/チャーチル会岡山 35人
岡山県エッセイストクラブ 55人
来場者/1350人(延べ)
第2回 「ふるさと賛美・岡山文化百景」(10周年記念行事)
出品作品/絵画とエッセイ 104点
出品者/チャーチル会岡山 30人
岡山県エッセイストクラブ 75人
来場者/1000人(延べ)
【こどもたちの絵と、エッセイのコラボレーション】
描いて 書いて みんな なかよし
・2015年4月3日、池田動物園と共催で、OECとこどもたちとのコラボレーションが
初めて実現しました。
(写真提供 藤井孝子・竹内李花)
動物園のホームページや会員の呼びかけなどで集まったこどもたち17名とOEC会員15名が
午前10時に池田動物園正門に集合。動物園副園長、忠政智登士さんの挨拶のあと、総務部長
赤迫良一さんが、約30分園内を廻りながらトラ、ゾウ、ペンギンなどをガイド。こどもたちは途中で降り始めた雨にも負けず熱心に説明を聞き、屋根の下のフリースペースでそれぞれの動物の絵を完成させました。
中には説明の終わる前に待ちきれずに、描き始めるこどもがいたり、年の差を乗り越えこどもたちとすっかり仲良しになって話のはずんだ会員もいたり、和気あいあいのお絵描きタイムとなりました。
こどもたちの力作の一つ一つに、会員はこどもの姿や対話をを思いうかべながら、エッセイや詩を寄せ、絵とエッセイのコラボレーション作品展として、園内の展示スペースに6月末まで展示されました。
こどもにとっても、会員にとっても、世代を超えたかけがいのない思い出の作品展となりました。
池田動物園の全面的なバックアップに心から感謝いたします。
研修旅行
年1回、10月~11月頃に、会員の親睦を兼ねて日帰りのバス旅行を実施しています。会員の希望を考慮しながらエッセイストにふさわしいオリジナルの旅を目指しています。
(今年度は、都合により残念ながらお休みです)
ー 第16回 研修旅行 「勝山に雛まつりを訪ねて」 ミニ・アルバム -
(写真提供 藤井孝子・久谷由加)